東川辺に残るもの

山茶花咲く、石塔の寺

大通寺

東川辺620、村のなかほどに山門を構える曹洞宗の寺、大通寺。この寺には、時をへだてたふたつの宝が並んでいます。

ひとつは兵庫県指定天然記念物のサザンカ。樹高約10m、幹まわり約1.5m。毎年10月、淡い桃色の花が枝いっぱいに咲きます。サザンカとしては県下でも指折りの古木です。

もうひとつは康応元年(1389年)の銘をもつ石造宝篋印塔(市川町指定文化財)。南北朝の動乱の世に立てられた供養の塔が、630年あまり、花の寺の境内で季節を見送り続けています。

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宝暦から続く村の秋

八幡神社

東川辺140、集落の氏神さまとして鎮座する八幡神社。兵庫県神社庁の記録には宝暦13年(1763年)の創立と残されています。

主祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)——八幡さまです。大歳神や宇加御魂命など、田畑と暮らしを守る神々が合わせてまつられています。

例祭は毎年10月16日。川辺の秋祭りの季節、村の屋台とともに賑わいます。

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里を見おろす、伝えの城

城山(川辺城跡)

村の東にそびえる標高324mの山は、字名を「城山」といいます。南北朝のころ、赤松氏の幕下・大野氏によって川辺城が築かれたと伝えられている山です。

天正のころには羽柴秀吉の播磨攻めで落城したと伝わります。確かな記録は多くありませんが、山の名前そのものが、城のあった記憶を六百年あまり運んできました。

近年、登山道が整備されました。頂からは、市川ぞいに広がる川辺の里が一望できます。

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